親父のトホホなつぶやき

夫婦に子供二人というごくありふれた我が家の日々の出来事を、父親が情けなくつぶやきます。

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印刷屋の苦悩

洛陽紙価(らくようのしか)
本が評判となってメッチャ売れてよまれること。
出典は「晋書〈左思伝〉(しんしょ〈さしでん〉)」。
洛陽というのは中国の地名です。
で、西晋の左思が書いた「三都賦(さんとのふ)」のことを張華が絶賛したわけだ。
そしたらそれが洛陽中の評判になってみんなこの作品を書き写したために洛陽の紙が不足して値段が高騰したという故事です。
紙の値段が高騰するほど売れるって言うのは今じゃあ考えられませんが、それこそ瞬間(一ヶ月程度)で1千万部くらい売れるようなのだともしかするとちょっと位上がるかもしれませんねえ。

さて昨日、アナログ(手書き、版画など)は味があるなんてぇことをさらっと書いてしまいました。
そこでちょっとした体験を書きたいと思います。
一般家庭用ワープロ専用機がで出したのは1980年代半ばだったと思います。
あの頃はですねワープロで何かをする(小説の原稿を書いたり)といったことが売りになっていた時期です。
例えばワープロで打ったものをそのまま冊子にしてしまうサークルがあったりしたもんです。
一方、全国紙の印刷も早いところでは70年代から鉛活字を使わない新聞印刷システム(早い話がでかいワープロという感じです)での印刷を始めました。
地方紙(熊本日日新聞とかです)でも90年代に入るとどこも入稿組版から印刷紙折り出庫まで完全にコンピュータで制御されたシステムを導入します。
私も一度南日本新聞社を見学したことがありますがいやもうスゴイのなんのって。
私が行った時には既に夕刊の編集は終っていてまさに印刷に入ろうというところでした。
トイレットペーパーの化け物みたいなのにバカみたいな速さで印刷していき印刷機の出口にきたときには駅の売店で売っているようなのになっているんです。
そっからポッと取り出せばそのまま読めるみたいな。
それが自動でしばられてビニールに包まれ(←ここまで全自動です)下で待機しているトラックに載せられて各販売所に発送されていくんです。
印刷開始から終了まで1時間もかかっていなかったと思う。
夕刊だからそれくらいでしたがこれが朝刊でも2~3時間で終るんじゃなかろうか。
それくらいのスピードなんです。
昔だとそれこそ活字拾ってそれを木枠の中に並べて文章にしてそれを元にして印刷していたんだから隔世の感がありますな。
さて、地方の中小の印刷屋さんはと言えば70年代から80年代までは主流は和文タイプと写真植字。
和文タイプっていうのはですね、活字が専用の枠の中にズラーッと並んでいてそれを一字一字原紙(←これについては説明しましたね)に打ち付けるヤツです。
活字一つ一つはとても小さいんですがそれが平仮名、カタカナ、英数字、常用漢字+αが枠の中に入っていますからそらあ重いんです。
しかも活字のサイズ(9ポイントとか10ポイントとかですね)ごとにそれを全部そろえなければなりませんから保管するだけでも大変です。
おまけにこれひっくり返したらそこら中に活字が散らばって元の通りに並べなおすのも大変な時間がかかりますから細心の注意が必要です。
そんな苦労をしてきたわけですが90年代に入ると安価な電子組版システムが登場し(安いっつっても何百万もするんですけどね)コスト削減の為に中小の印刷屋さんがこれを導入し始めました。
今まで何人もの和文タイプのオペレーターが必要だったんですが、このシステムが入ったことで文字入力をするのがプロである必要はなくなりました。
要するに原稿のデータさえあればそれはお客さんが自分で打ってきたものでも印刷屋さんで打ったものでもどちらでもいいということになるんです。
そして編集作業も細かく切った紙をアッチにやったりコッチにやったりしなくて画面上で一発でできる様になりました。
入稿から校正出しまでの時間が驚くほど短くなりました。
その分他の仕事を入れられるわけですからそらあ、ホクホクです。
(だけど世の中そんなに甘いわけではないんですが...)
このように活字界のデジタル化は90年代に入り一気に加速します。
ということで続きは明日。
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