親父のトホホなつぶやき

夫婦に子供二人というごくありふれた我が家の日々の出来事を、父親が情けなくつぶやきます。

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悪魔の来る音

勝って兜の緒を締めよ(かってかぶとのおをしめよ)
物事がうまくいっていても最後の最後まで気を抜いてはいけないということ。
出典は醒睡笑(せいすいしょう)という江戸時代に書かれた笑話集だそうです。
「勝って兜の緒形拳」なんてことをよく言っていました。
緒形拳といえばドラえもんが好きで...アニメそのものではなく「ドラえもん」というキャラクターが好きなんだそうです。
アニメ「ドラえもん」の登場人物で他に知っているのはのびた君だけでドラミち
ゃんやジャイアンは知らないらしい(とトリビアの泉で言ってました)。
なんて話はちょっと置いときましょう。
仕事も私生活も(当然恋愛も)うまくいっているからと有頂天になっていたらしっぺ返しをくらうことはよくあります。
フォロー不足だったり馴れ馴れしくし過ぎてしまったりで、原因は大抵自分の方にありますね。
これでどれだけ失敗してきたことか...。
本当だったら今頃カンヌ国際映画祭に招待されていたと思うんですよ。
↑イヤそんなことはない!

この春の異動で新しい部署に配属になりました。
ここでは生産機械が動いていまして、できあがっていく製品が目の前を右から左へと高速で移動しているのを見るとなんだかワクワクしますね。
高速で動いていますがそれほどうるさくはありません。
カタカタという小気味良いリズムが聞えてきます。
低音でうなるモーターとカタカタという音を聞いていたら小さいころのことを思い出しました。
私の母方の祖母は早くに夫を亡くしました。
祖父は結構な大酒のみでそれで肝臓を悪くしてしまったんです。
普通に亡くなればよかったんですがどうやら借金を残してしまったみたいなんですね。
妻と7人の子どもたちは(私の母と叔父、叔母たちですね)新しい生活をゼロからスタートしなければならなくなってしまいました。
一番上の叔父はこのときまだ中学生。
当然高校進学は断念し警察署で手伝いみたいなことをやっていたそうです。
兄弟の中で高校まで進学できたのは一番下の叔母だけでした。
そんな貧乏な(当時としては普通でしたが)一家がみんなで力を合わせ何とか家を建て住み始めた場所、そこがみんなの故郷となりました。
正月やお盆や何かお祝い事があると集まれる人はそれぞれの家族を引き連れて集まり、けっして広くない祖母の家は大宴会場に早がわり。
私の父は長男なんですが父方の祖母よりも母方の方が思い出はいっぱいあります。
そんな祖母の家の隣には工場(「こうば」と読んでいただきたい)がありました。
線香の工場だと祖母から教わった記憶があります。
工場内には杉の枝がいっぱい置いてありそれを小さく砕いていたようなんです。
祖母の家に行くのはたいてい日曜日でしたから動いているのを見ることは余りありませんでしたがたまに動いているのを見るとその迫力に後ずさりした記憶があります。
そこから100mほど奥まった場所に何かの粉をひく工場がありました。
実際に動いているところを見たわけではなかったんですがその音の怖さはなんと言っていいのかわからない。
でっかい歯車のようなものがものものしく回転する音と、ずらっとならんだ大きい木の臼にこれまたでかい杵が次々とたたきつけられるような音が同時に聞えてくるのです。
まだ小学校に上がる前の少年には悪魔が近づいてくるような音に聞えたのは仕方のないこと。
工場から音がしているときには全く近づけませんでした。
お墓参りにいくにはその工場の脇を通らなければならないんですが、間の悪いことにたまたま動いている日で、父が一人で行ってしまうのを泣きながら見送っていたという映像は今もはっきりと思い出されます。

次々と流れていく製品と小さい頃怖かった音が重なったとき軽いめまいを感じてしまいました。
私が小さかった頃、我が家も祖母もけっして裕福ではありませんでした。
それでも祖母の家の思い出は今でもみんなの笑顔であふれています。
またあの頃のようにみんなで集まれたらまた幸せな気持ちになれるかもしれない。
二度と叶うことのない願いですけど。
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テーマ:日記 - ジャンル:結婚・家庭生活

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