親父のトホホなつぶやき

夫婦に子供二人というごくありふれた我が家の日々の出来事を、父親が情けなくつぶやきます。

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社会の呪縛

老いては子に従え(おいてはこにしたがえ)
年をとったら自分の子どもの言うようにしたほうがいいという意味。
これじゃああんまり芸がないんで「ある程度年をとったらなるべく早く後進に道を譲ったほうがいい」というような裏の意味を考えてみて実際のところどんなもんなんか検索かけてみたら意外な結果が!
この言葉のでどころははっきりしています。
「大智度論(だいちどろん)」という「摩訶般若波羅蜜経」の注釈書で、全部で100巻もあるそうです。
これの99巻に次のような一節があります。
「女人之体、幼則従父母、少則従夫、老則従子」
「老いては子に従え」に該当するのは「老則従子」のところですが、その前を読んでみるとちょいと怪しげです。
読み下してみましょう。
「女人の体、幼きはすなわち父母に従い、少(わか)きはすなわち夫に従い、老いてはすなわち子に従う」
分かりやすく言いますと「女っちゅうのは子どものときは親の言うとおりに、結婚したら夫の言うとおりに、年とったら子どもに言うとおりにするのが正しい生き方だ」となります。
これを「三従」といいます。
なんかとんでもない考えですね。
こんなのが仏教の教えというのはいかがなもんかという気がしますがもっとひどいのがあります。
「五障」という教えです。
とある辞書によると「女性は五つの障害があるために仏になることができない」と解説してありましたがもっと本質的なもんです。
「女性は女性であるがゆえにどんなに修行をしても梵天・帝釈天・魔王・転輪聖王・仏身の五つの地位を得ることができない」とするのがおそらく正解でしょう。
これらの二つをあわせて「五障三従」という言い方もします。
これらの言葉が意味することは女性は男性の従属物でしかないからとにかく人の言いなりになっていなければならないということですね。
恥ずかしいことに今日まで「五障」「三従」という言葉を知りませんでした。
「老いては子に従え」でナニゲに検索したらこんなのが出てきたから検索した本人がいちばんびっくりしてるっちゅうねん。
ホント、田嶋陽子先生が知ったら怒りまくるぜ、ってもう知ってるとは思うが。
これが戦前までの普通の考え方だとすると、日本(というよりアジア全体)での女性差別はけこう根が深いものだと考えざるを得ません。
「女が大学なんか行ってどうするんだ」というのは私が小さい頃普通に耳に入ってきたセリフでしたが(今でもあるかもしれません)まさに「五障」の考え方です。
結婚したら仕事辞めて専業主婦になるとかもそう。
「家事手伝い」とは無職独身女性にのみ使われる肩書き。
無職で、たとえ本当に家事を手伝っていても男性であれば「ニート」としか呼ばれません。
女性であるがゆえに家事をやらなければならない(=家事さえやってればいい)という考え方が如何に一般的であるか分かりますね。
以前にも書きましたが私は専業主婦という生き方を否定するわけではありません。
強制されているのではなくあえて自分で選択するのならばそれは尊重されるべきこと。
(ただし、自分で選択したように見えて実は子どもの頃からそういう風にしつけて育てられればそれ以外の選択肢はないわけだが)
女性が胸張って自分の生き方を主張できて、なおかつそれに対する世間の偏見という壁がなくなったときに初めて「男女共同参画社会」といえるのではないでしょうか。
そのためにはまず「五障三従」の呪縛からとかれなければなりませんが。

「老いては子に従え」...今日一日で私にはお気楽に使えない言葉になってしまいました。
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テーマ:日記 - ジャンル:結婚・家庭生活

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