親父のトホホなつぶやき

夫婦に子供二人というごくありふれた我が家の日々の出来事を、父親が情けなくつぶやきます。

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卵の味

いやあ、寒くないですね~。
ちょっと肌寒い感じはありますが真冬の強烈な寒さはありません。
こんなんだと鍋料理もあんまり美味しく感じません。
今夜は窓全開で晩飯...とはいきませんが。

去年の暮れに少人数で飲みに行きまして、そこで各地方の料理とかなんかの話になりました。
一人は中部地方から来ている人でした。
「うどんのつゆとか色付いてないじゃないっすか。」
まあ、付いてないよね、ってか、付いてないのが当たり前です。
「とにかくこのあたりの味付けは濃くて甘ったるいですよね。」
確かにうなぎの蒲焼も何もかも甘ったるいですよね。
それより何より私が許せないのは卵焼き焼くのに砂糖入れることですね。
卵自体が美味しいのにわざわざ砂糖を入れるなんて。
「美味しい卵ってどんな味なの?」
こう聞かれて絶句しました。
う~ん、美味しい卵を知らないって言うか薄い味の卵しか食ったことないんか。
そう感じながらひとつの記憶が甦ってきました。

20代の一時期広島に住んでいたことがあります。
その頃すでに若い世代が不器用になってきたとさかんに言われ始めていました。
鉛筆を削れないとか箸の使い方がおかしいとか竹馬にのれないとか卵を上手く割れないとかです。
そういうことが出来なくても生きていける時代になったということなんですがいかにも世の中間違っとる的な論調だったと記憶しています。
そんな時期に広島に引っ越してスーパーで買い物をしました。
で、卵を買って帰っていざ料理をしましょうと卵を割ったところブチャッと茶碗にぶつける形になってしまってものの見事にめちゃめちゃになってしまったんです。
自慢じゃありませんが小さい頃から家事手伝い(無職じゃないです)をやっておりましたので料理には多少自信がありました。
その私が卵を割るのを失敗してしまったんです。
なぜ失敗したのか、卵を割ろうとしたその瞬間にはっきり感じました。
卵の殻が薄い!
私の故郷の卵の殻からすると驚くほど薄いんです。
だから故郷の卵基準で卵を割ろうとすると勢いあまってぐちゃぐちゃになってしまうという状況になるんです。
この時、卵を割るのがへたくそな子どもたちのことを思い出しました。
あの子どもたちが悪いんじゃない。
こんな薄い殻の卵なら子どもたちが上手く割れなくてもしょうがないじゃん!
すべて卵が悪い!

私が薄い卵の殻に驚いたのは約20年前のことです。
おそらくその頃から卵の殻と黄身の味は薄くなっていたのでしょう。
(その頃の私の舌はそこまで繊細ではなかったので味の薄さまでは気が付いてなかったのかもしれません。)
私が生まれ育ったところは卵の特産地(名産地)というわけではありませんがスーパーで買った普通の卵でさえ黄身に味があります。
変な言い方ですが黄身にちゃんと味があるんです。
そして色もレモン色ではなくてしっかりとしたみかん色です。
幸運なことに私は普通に美味しい(普通に美味しいって言うと褒め言葉じゃないってしかられますがこの場合は当たり前に美味しいってことです...って分かりにくいな、要するに本当に自然の味って事)卵を食べて育っているので卵の美味い不味いが分かります。
卵に関してはそうですが、魚は逆で成人するまで本当に新鮮な魚を口にする機会がなかったので本当に美味しい魚の味というのを知りませんでした。
今は日常的に新鮮な魚が手に入るので嬉しくてしょうがない。
だから卵とか豆腐とか水とかの味が分からない日本人が多くなって嘆かわしいという人も中にはいるが私はそうは思わない。
半世紀以上前ならば普通に手に入った「普通に美味しい」物が今は簡単には手に入らなくなっているし、下手すると一回も口にすることなく死んでいく人もたくさんいるでしょう。
「本当の自然の味」を手にするには金をかけるか今の生活を捨てて生産地(もしくは生産地に近いところ)に永住するか、あるいは自分で生産するかという時代になってしまっているんです。
冷たい言い方ですがこの状況にしてしまったのは日本人ですからこの状況を打破したいのなら日本人がなんとかせんといかんという事ですね、って俺も日本人だった。
「美味しい卵ってどんな味なの?」って私に尋ねた人は45歳くらいです。この世代では既に薄い卵の味しか記憶にないことになります。
卵一個に100円も出すようなおバカなマネはしませんが食べたときに美味しいのかそうでないのかを今からも一所懸命味わいたいと思います。
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テーマ:日記 - ジャンル:結婚・家庭生活

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